あるリサイクルショップにJRSUからイタリア製の家具を卸しました。そのような場合、リサイクルショップが困らないように、JRSUでは販売価格も示して商品を渡しています。当然、JRSUが示した価格で販売すれば、仕入れ価格に見合った利益を上げることができるように設定されています。ところが、そのショップでは、あらかじめ設定してあった販売価格を、はるかに上回る価格でその家具を販売していました。しかも購入したお客様は、安い買い物をしたと大変喜んでいたということです。そのショップは、独自に価格を設定できるだけの判断材料を持っていたからこそ、思い切った値付けができたのです。JRSUとしては値付けを誤ったわけではなく、仕入れ価格に対して通常の販売手数料を加えたものを販売価格として提示したのですが、相場を的確に見抜いたショップの判断のほうが、それを上回ったわけです。相場を常に把握していれば、このような好効果につながるという、代表的な例と言えるでしょう。なお、人気ブランドの場合は、それだけで独自のマーケットが形成されていると思ってください。有力なリサイクルショップが公式している買収価格や販売価格を参考にしているところが多いほかに、業者向けオークションでの落札価格も大きな影響を与えているからです。逆に考えれば、その価格から大きくかけ離れたブランドは、コピー商品、すなわちニセモノである可能性が高いと疑ってかかることもできます。買取価格や販売価格に関する情報を多く集めた上で、独自の価格設定を行う。それはリサイクルショップに許された楽しみであり、経営の醍醐味でもあると言えるでしょう。